春は、芽吹きと花の季節です。あたたかな気温とともに、草花は新しい芽を出し、動物たちも一斉に活動を始めます。
春は山菜などが芽吹き、新鮮でみずみずしい食材が豊富な季節です。
たけのこ
春に、土の下からのびてくる竹の新芽です。煮物や炊き込みご飯などで食べます。独特の歯ごたえと香りがあります。
グルタミン酸やチロシン、アスパラギン酸などのうまみ成分でもあるアミノ酸が含まれています。ゆでた時にでる白い粒状のものはチロシンといい、害はありません。
菜の花
菜の花は、アブラナのことで、ナバナ(菜花)といって、野菜としても栽培されています。つぼみや葉、茎を和え物にして食べると、しゃきっとしてほろ苦い味がします。
緑黄色野菜の一種で、ビタミンCの含有は野菜の仲でもトップクラスと言われています。他にも鉄やカルシウム、カリウムなどミネラルもたくさん含みます。
さやえんどう
えんどうまめの仲間の、若いさやを食べます。炒め物や和え物にしたり、さっとゆでて料理の彩りなどに使います。
緑黄色野菜で、さやごと食べられるのでカロテンを効率よく摂取できます。カリウムやミネラル、ビタミンB群、ビタミンCも豊富に含んでいます。
春キャベツ
春に収穫されるキャベツは、巻きがふっくらしていてみずみずしく、やわらかいので、サラダなどにして生で食べられます。
キャベツにはビタミンCとKがたくさん含まれています。またキャベジンと呼ばれる栄養素ビタミンUを含んでおり胃腸の健康維持に役立ちます。
うど
香りがよく、しゃりしゃりとした歯ごたえがあり、酢の物・和え物に使われます。
ウドの成分はほとんどが水ですが、アミノ酸の一種であるアスパラギン酸や、ポリフェノールの一種であるクロロゲン酸など貴重な栄養素が含まれています。
たらの芽
たらの木の若芽で、香りが良く、てんぷらやお浸し、和え物などにして食べます。
葉酸をはじめ、食物繊維やβカロテン、ビタミンEなど様々な栄養を豊富に含んでいます。
よもぎ
春に出る若葉を摘み、草餅やだんごなどにします。
クロロフィル・食物繊維・カリウム・ビタミンK・βカロテンなどが豊富です。クロロフィルには造血作用があり、貧血予防・改善に役立つとされています。
いちご
そのまま食べたり、ジュースにしたり、ジャムなどに加工したりします。
ビタミンCが豊富に含まれており、6~7粒食べれば一日の必要量を摂れると言われています。
ホタテ貝
刺身、焼き物、炒め物、煮物など、様々に調理されます。
低カロリー高たんぱくで、カルシウムや鉄、亜鉛、タウリンなどの栄養素も含まれています。
うまみ成分であるコハク酸の含有率は貝の中でトップクラスといわれています。
わかめ
春には若い生のワカメが出回ります。和え物や汁物にします。
低カロリーで食物繊維やカリウムやマグネシウムなどのミネラルが豊富に含まれています。
また血液を凝固させる作用をもつビタミンKも含まれています。
あさり
殻付きは酒蒸しや汁物、炒め物にし、剥き身は炊き込みご飯、煮物などにします。
カルシウムや亜鉛、鉄、マグネシウム、タウリンなどが含まれています。
コハク酸はホタテの次に多く含みます。
サワラ
「鰆」と書くように、春の魚の代表です。くせのない白身魚で、刺身にしたり、味噌やたれをつけて焼いたりします。
高たんぱくでビタミンBやDが豊富です。DHAやEPAも多く含んでいます。