冬の植物や生き物は、厳しい寒さに耐え、あたたかな春が来るのを静かに待っています。
そんな寒い冬、体をポカポカと温めてくれる食材が嬉しい季節ですね。鍋物や煮物が、よく食卓に上がります。
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以下、冬の旬の食材についてまとめました。
旬の食材
春菊
独特の香りがあります。この香りの成分には、食欲増進や胃もたれの解消、消化促進などの働きがあります。栄養価の高い緑黄色野菜で、中でもカロテンの含有量が高いので風邪予防に良いといわれています。鍋料理には欠かせない食材です。
かぶ
柔らかく、クセが少ない野菜です。丸い根の部分はほとんど水分ですが、生で食べるとビタミンCやカリウム、消化酵素を効率的に摂取できるので、胃もたれや胸やけに効果があります。根よりも葉の部分に栄養が多く含まれ、β‐カロテンやビタミンC、カルシウムなどが豊富なことから緑黄色野菜に分類されます。炒め物、サラダ、漬物などにします。
大根
カブと同様、生のまま食べるとビタミンCやカリウム、消化酵素などの栄養を効率的に摂取できます。葉にはカロテン、ビタミンC、カルシウム、食物繊維が含まれています。通年手に入れることができますが、寒い時期の方が甘味があり、みずみずしい。春夏に出回るものは辛みが強い傾向にあります。サラダ、汁物の他に、おでんなどの煮物、おろして薬味などに使います。
ねぎ
独特の香りがあります。この香りの成分をアリシンといい、ビタミンB1の吸収を助けるだけでなく、血行促進や疲労回復、殺菌などの効果があるといわれています。白い部分にはビタミンCが多く、緑の部分にはカロテンやカルシウム、ビタミンKが豊富に含まれます。薬味、汁物、鍋物、煮物、炒め物などに使います。
白菜
冬の代表的な野菜です。寒くなると糖分を蓄えるため、冬の白菜は甘味が増して一層美味しくなります。大部分が水分ですが、ビタミンCが豊富に含まれています。鍋物、漬物、サラダ、煮込みなど様々な料理に使うことができます。
りんご
たくさんの新品種の登場により通年出回っていますが、代表のふじりんごの旬は11月頃からです。カリウムや食物繊維、ビタミンC、ミネラル類が多く含まれます。生でそのまま食べたり、焼きリンゴ、パイなどのお菓子にします。
ゆず
果肉にはカリウムやビタミンC、クエン酸が豊富に含まれています。皮の方が栄養価が高く、ビタミンCは果汁の4倍近くあります。活性酸素の動きを阻止する成分も含まれており、老化防止に役立つといわれています。皮は香りづけに、実はしぼってポン酢やドレッシングの材料にします。
カキ
寒い冬が旬の真牡蠣。(岩牡蠣の旬は夏です)夏に産卵を終え、11月頃から美味しくなり始めます。「海のミルク」と呼ばれるほど栄養豊富で、亜鉛、グリコーゲン、タウリン、鉄などが含まれます。生で食べたり、鍋物に入れたりします。
くるみ
秋に収穫し、乾燥させたものを食べます。脂肪分の多いナッツで、くるみ和えやお菓子などにします。
くるみには体に良い脂肪のオメガ3脂肪酸、抗酸化物質(ポリフェノール、メラトニン)が豊富に含まれるほか、ビタミン、ミネラル、たんぱく質や食物繊維なども含まれており、美容や健康に良いとされています。
ワカサギ
冬~春にかけて美味しい魚です。体長15cmほどで、天ぷらやフライなどにして食べられます。
頭から尻尾まで丸ごと食べることができるので、カルシウムやリンをたくさん接種することができます。また、ビタミンAを含む数少ない魚とされています。
ブリ
冬に美味しくなります。脂がのり、コクのある魚です。
成長するにしたがって「イナダ」「ワラサ」「ハマチ」「ぶり」と名前が変わることから、出世魚と言われ、縁起が良い魚とされています。
切り身だったら身に張りと透明感があって、血合いの色がきれいなものにしましょうね
ズワイガニ
冬の味覚として人気があります。
身は甘味があり、蒸して食べたり、塩ゆで、刺身、鍋物にします。
ズワイガニはたくさんの別名を持っており、地域によって呼び名が違います。例えば、松葉ガニ、越前ガニなどです。
ビタミンB12が豊富で、かに身の赤色には強い抗酸化力をもつアスタキサンチンが含まれています。