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【10~11月】秋の行事とその食べもの【ハロウィーンの由来・七五三はどうして祝う?】

ハロウィーンってどんな行事?

ハロウィンは、キリスト教の成人を祀る万聖節という祝日(11月1日)の前の夜の祭りです。

元々は、ヨーロッパにいた古代ケルト族の祭りで、先祖を祀って、収穫を祝うものでした。
ケルト人の暦では10月31日は大晦日で、新年を前に先祖の霊が帰ってきたり、悪い霊や魔女が現れるとされていました。そのため、火をたいたり、身を守るために仮装したりしたのです。

この古いケルトの習わしをキリスト教(カトリック)が取り入れ、アメリカなどでは、に子供の祭りとして、賑やかに騒ぎ、ご馳走を食べて収穫を祝う祭りとなっています。かぼちゃの提灯(ジャック・オー・ランタン)を飾り、子供たちは仮装をして、近所の家々を巡り、「トリック・オア・トリート!」といって、お菓子をもらいます。日本でも1980年代頃から行うようになり、段々と盛んになってきました。

ジャック・オー・ランタンってなに?

ハロウィンで使う、かぼちゃをくりぬいてろうそくなどの灯りを入れた提灯を「ジャック・オー・ランタン」と言います。
ジャックという悪い男が、悪魔を騙したために、天国にも地獄にも行けず、提灯を持って彷徨った、というアイルランドの伝説が元になっているとされています。

トリック・オア・トリートの意味は?

ハロウィンでは、オバケや悪魔などの仮装をした子どもたちが、ジャック・オー・ランタンを持って町内の各家庭を回ります。子供たちが仮装をするのは、悪霊を驚かせるためとされています。
子供たちは玄関で出迎えてくれた家の人に「トリック・オア・トリート(お菓子をくれないといたずらするぞ)」と言ってお菓子をもらいます。

かぼちゃに種類はあるの?

カボチャは、主に二ホンカボチャ、セイヨウカボチャ、ペポカボチャの3つの種類があります。わたしたちが普段食べているカボチャはセイヨウカボチャです。
ジャック・オー・ランタンに使うペポカボチャの仲間には、色や形のユニークなものが多く、主に観賞用として栽培されています。

 

七五三はどうして祝うの?

子供の成長と健康を願う節目の儀式です。

男の子が3歳と5歳、女の子が3歳と7歳のときの11月15日に、神社などを参る行事を七五三といい、お祝いをします。

日の吉凶を占う方法では、15日が吉日とされていました。特に11月は収穫を終えて、実りを神に捧げる月であったため、この月の15日に収穫と子供の成長を感謝する七五三が行われるようになったといわれています。

女の子が男の子よりも後に祝うのは、昔は女の赤ちゃんのほうが丈夫と考えられていたためです。

昔は、小さいうちに亡くなってしまう子供が多かったため、「7歳までは神の子」とされていました。7歳を迎えて、初めて人の世界の一員になる。そうした考えに基づいています。

男女ともに3歳で「髪置き=髪を伸ばしはじめる」、5歳の男の子「袴着=初めて袴をつける」、7歳の女の子「帯解き=帯を使い始め、大人の装いをする」という昔の習慣に由来します。

「七五三」の日には、きれいな晴れ着を着た姿を神様にお見せして、これからも丈夫で幸せに育つようにお願いします。

千歳飴を持つ理由

七五三では千歳飴を食べてお祝いをします。「この子が健康に成長して長生きしますように」という親の願いを込めた細くて長い飴で、色はおめでたい紅白です。江戸時代に東京・浅草の飴売りが作ったのが始まりと言われています。子供の成長を祝う縁起物として、昔は親戚や近所に配り、福を分けました。

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