行事食

【7~9月】夏の行事とその食べもの【土用の丑の日・お盆・お月見etc】

夏の土用(7/21~8/7頃)ってなに?

夏だけではなく、立春・立夏・立秋・立冬の前である季節の変わり目を「土用」といいますが、特に立秋前日(8月7日ごろ)までの18日間の「夏の土用」が有名です。厳しい蒸し暑さが続く時期のため、夏ばてをしないよう、栄養価の高いうなぎや梅干し、消化のよいうどん、水分の多い瓜などを食べる習慣があります。

とくにウナギを食べる土用の丑の日

昔から、夏の土用の丑の日に「う」がつくものを食べると、夏バテしないという言い伝えがありました。丑の日が「う」からはじまるため、言葉遊びを兼ねて、栄養のあるものを食べさせる教えだったと考えられます。江戸時代、学者で発明家の平賀源内がうなぎ屋に「土用丑の日」という看板を出させたところ、店が大繁盛したという言い伝えもあります。そこから、丑の日に特にウナギを食べる習慣が広まったといわれています。

お盆(8月13~16日頃)ってなに?

先祖の霊(精霊)を迎えて、供養をする行事です。もとは仏教の行事で、お釈迦様の弟子の目連が、地獄で逆さに吊るされて苦しんでいる亡くなった母を救うため、お釈迦様にお願いして、供養したのが始まりとされています。それが日本に伝わり、昔からの先祖を祀る行事や夏の行事と結びついて、「お盆」になって広まりました。

お盆のことを正式には「盂蘭盆会」(うらぼんえ)といいます。もとはインドの仏教行事でしたが、中国から日本に伝わると、古くから日本で行われてきた先祖を大切にする習慣と合わさり、先祖の霊をお迎えして慰める、日本独自の行事になりました。

お盆の頃には、寺の境内や商店街などで盆踊りが行われています。今は夕涼みと地域の交流を兼ねた楽しい行事になっていますが、元は先祖の霊を踊りで慰めるためのものでした。

長陽の節句(ちょうよう)の節句って?

五節句の中でも特にめでたい日とされます。9月9日は「菊の節句」とも呼ばれ、菊を愛でて長寿を祈ります。

菊は不老不死の仙人が住む場所に咲くので、長生きの効果があるとされてきました。仙人にあやかろうと、盃の酒に菊の花びらを浮かべて飲み、長寿を願うようになりました。江戸時代には、菊酒を飲みながら栗ご飯を食べることで、夏の疲れを癒し、秋の収穫を祝いました。

中国では奇数を縁起のよい数(陽の数)とするので、一番大きな1桁の奇数の九が重なる九月九日は、とてもめでたい日で、「重陽の節句」と呼びました。各地で菊人形の展示会などが行われます。

十五夜って?(9月15日頃)

美しい満月を眺め、秋の実りに感謝する夜です。旧暦では七月、八月、九月を秋としていたので、八月は真ん中で「中秋」といいました。また旧暦では十五日は満月にあたることから、この日の澄んだ秋空にのぼる美しい満月を「中秋の名月」と呼ぶようになりました。

中国から満月を眺める行事が伝わると、奈良時代や平安時代の貴族は、月を眺めながら楽器を奏でたり、歌を詠んだりして楽しみました。現在は収穫物やだんごを供え、秋の七草を飾って、お月見をします。

七草というと春の七草が有名ですが、秋にも七草があります。春の七草は無病息災を願って七草粥として食べますが、秋の七草は見て楽しんだり、お月見のお供えものとして使います。

撫子(なでしこ) ふちが細かく切れ込んだピンク色の花。
葛(くず) 根に多くのでんぷんが含まれていて、「くず餅」の素となる葛粉がとれる。
萩(はぎ) 秋を代表する花、やまはぎ。
女郎花(おみなえし) 黄色い小さい花がたくさん咲く。
藤袴(ふじばかま) 小さなピンクの花がたくさん咲く。
桔梗(ききょう) 紫や白の美しい花をつける。
薄(すすき) 月見のときに稲穂に見立てられお供えするもの。

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